ICONが3500万ドルの資金調達に成功

テキサス州オースティンに拠点を置く3Dプリント建設企業のICONが、シリーズA投資で3500万ドル(約37億1000万円)の資金調達に成功した。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は4400万ドル(約46億6400万円)となった。

出資したのはモダーン・ベンチャーズ、CAZインベストメンツ、CITIインパクト・ファンド、クロスティンバース・ベンチャーズ、アイコンスプリング・ベンチャーズ、ネクストコースト・ベンチャーズ、オークハウス・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルで構成されるシンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。なお、出資に伴い、モダーン・ベンチャーズの創業者でマネージングディレクターのコンスタンス・フリードマン氏がICONの取締役に就任する。

ICONは、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの住宅を建設出来る建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」をリリースしている。ICONはヴァルカンⅡを使い、価格1万ドルクラスの小型住宅を48時間以内に建設するプロジェクトなどを立上げている。同社はまた、2018年にアメリカ初の初の3Dプリント住宅用建設許可を取得している。

アメリカでは、3Dプリント建設企業の大型資金調達が相次いでいる。カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設系スタートアップ企業のマイティ・ビルディングズも、コースラ・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルから3000万ドル(約31億8千万円)の資金調達を成功させている。