スリーディーシステムズの株価が11.3%上昇

オンデマンド3Dプリンティング事業売却の発表の翌日、スリーディーシステムズの株価が11.3%上昇して取引を終えた。アメリカ現地時間の今週火曜日、スリーディーシステムズは自社のオンデマンド3Dプリンティング事業をプライベートエクイティファームのトライランティック・ノースアメリカへ8200万ドル(約90億2000万円)で売却すると発表、それが投資家に好意的に受け取られた結果となった。本記事執筆時点で、ニューヨーク証券取引所で取引されているスリーディーシステムズの株は、30.24ドルで取引されている。

スリーディーシステムズの株は、2020年3月20日に6.03ドルに下落し、長らく一桁台の水準で推移していた。2020年9月18日に5.32ドルまで下げた後上昇に転じ、2020年12月31日に10.48ドル、2021年1月8日に23.53ドル、2021年2月12日に47.88ドルまで値上がりしていた。

オンデマンド3Dプリンティング事業売却の理由について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブズCEOは、「我々のフォーカスと投資をアディティブ・マニュファクチャリングに集中し、インダストリースケールのアディティブ・マニュファクチャリングをエンドマーケットに普及させるためのリーダーシップを発揮するため」と説明している。

グレイブズCEOは、昨年2020年にスリーディーシステムズのCEOに就任後、ノンコア事業の売却を進めている。昨年には。3Dソフトウェア開発のシマトロンとギブズCAMの2社を売却している。