子会社売却でスリーディーシステムズの株価が急騰

ニューヨーク証券取引所で取引されている大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの株価が急騰している。3DソフトウェアメーカーのシマトロンとギブズCAMの売却によるもので、両社の売却によりスリーディーシステムズはおよそ6420万ドル(約67億4100万円)の売却益を手にする。売却益の一部は、2100万ドル(約22億円)のシニアローン(銀行借入金)の返済に使われるとしている。子会社売却の報道を受け、スリーディーシステムズの株価は前日比で84.5%急騰して取引を終えた。

両社の売却について、スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブズ氏は、「シマトロンとギブズCADの売却は、成長市場におけるアディティブ・マニュファクチャリングのリーダーになるという我々のコアミッション実現にフォーカスするための重要なステップです。我々のバランスシートを強化し、負債を返済し、当初の予定通りATMプログラムを終了します」と説明している。

スリーディーシステムズはまた、2020年度第四四半期決算の見通しも発表している。それによると、同期間中の売上高は1億7千万ドル(約178億円)から1億7600万ドル(約184億8000万円)で、非GAAP(米国一般会計基準)ベースの営業利益を1100万ドル(約11億5500万円)から1900万ドル(約19億9500万円程度と見込んでいる。