スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリース

スイスのスタートアップ企業が世界初のDLPシリコン3Dプリンターをリリースする。来月11月にドイツのフランクフルトで開催される世界最大規模のアディティブ・マニュファクチャリング関連イベントFormnext 2021で公開される。

DLPシリコン3Dプリンターを開発したのはスイス・チューリッヒに拠点を置くスペクトプラスト社。スペクトプラスト社は、スイス連邦技術研究所(ETHチューリッヒ)のスピンオフ企業。独自開発したシリコン・アディティブ・マニュファクチャリングソルーション技術を使い、500社以上の世界中の産業ユーザーにオンデマンド3Dプリンティングサービスを提供している。なお、スペクトプラスト社は、2019年のFormnextスタートアップチャレンジ賞を受賞している。

素材のシリコンはショアA30からショアA60の硬さと、黒、赤、青、白、ローズの5色のカラーで提供される。造形レゾルーションは0.1mm、造形サイズは 130X75X100mmとなっている。

スペクトプラスト社によると、これまで一般的だった射出成型法では、ひとつのパーツの製造に平均で7週間かかっていたという。DLPシリコン3Dプリンターを使うことで製造時間を7日に短縮でき、コストも半分に削減できるとしている。