ExOneがシッピングコンテナー3Dプリンター工場を製造

ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのExOneが、シッピングコンテナー3Dプリンター工場を製造する。アメリカ国防省から受注したもので、40フィートシッピングコンテナー内にバインダージェット3Dプリンターを設置し、各種の部品などを製造できるようにする。ExOneでは、20種類以上のメタル素材、セラミック、合金素材などが利用できるとしている。

ExOneのジョン・ハートナーCEOは、「バインダージェット3Dプリンティングは軍事的に極めて重要な製造技術です。スピード、素材の柔軟性、操作の簡易性がその理由です。アメリカ国防省と協業し、我々の3Dプリンターの軍事方面での最適化を進めてまいります。数年後には、我々のアプリケーションが様々なシーンで活用されるようになるでしょう」とコメントしている。

シッピングコンテナー内にはバインダージェット3Dプリンターのほか、3Dスキャナー、小型焼結炉、プラスチック3Dプリンター、コンプレッション・モールディング・ステーションなどが設置され、自己完結的なモノづくりを可能としている。シッピングコンテナーは大型ヘリコプターで移動でき、戦地の補給基地などへ移送することができる。

3Dプリンターを軍事目的に活用する機運は世界的に高まっている。アメリカ海軍は、空母エセックス艦内に大型3Dプリンターを設置し、艦内でのパーツ製造などのパイロットプログラムを実施している。