アメリカ陸軍がパーツ製造用にライズの3Dプリンター「ライズワン」を導入 https://www.rize3d.com/rize-one/

アメリカ陸軍がパーツ製造用にライズの3Dプリンター「ライズワン」を導入した。ニュージャージーにあるアメリカ陸軍武器研究開発技術センターが導入したもので、戦地におけるオンデマンド・マニュファクチャリングの研究に使われるものと見られる。

ライズワンはライズが2017年にリリースしたハイブリッド3Dプリンターで、独自開発したエクストルージョン・インクジェッティング技術をベースにしている。

ライズワンの導入について、アメリカ陸軍武器研究開発技術センターのジェームズ・ジニーノ氏は、「パーツひとつが欠けただけでシステム全体が機能しなくなります。3Dプリンターで欠けたパーツを製造することで再び戦闘態勢に戻ることができます。これは、軍隊にとっては非常に大きなメリットです。ポンプのハンドルが壊れたり、ロボットの車軸がなくなったりしたら、3Dプリンターで新たに作ればいいのです」とコメントしている。

アメリカ陸軍武器研究開発技術センターはアメリカ軍の兵器開発のハブ施設で、これまでにスリーディーシステムズのSLA3DプリンターやストラタシスのObjetシリーズなどのハイエンド3Dプリンターが導入されている。

ライズは米マサチューセッツ州ボストンに拠点を置くスタートアップ企業。同社のライズワンはこれまでにアメリカ陸軍のほかにNASAやアメリカ海軍にも採用されている。