イギリスのロケットメーカーが3Dプリントロケットエンジンを公開 http://www.3ders.org/articles/20190208-spaceflight-company-orbex-reveals-new-prime-rocket-with-3d-printed-engine.html

イギリスのロケットメーカーが3Dプリントロケットエンジンを公開した。スコットランド北部のマレーに拠点を置くロケットメーカーのオーベックス(Orbex)社が公開したのは、同社が開発中の小型ロケット「プライムロケット」用エンジン。軽量カーボンファイバーとアルミニウムの合金で作られ、オーベックスによると、3Dプリンターで作られたロケットエンジンとしては世界最大という。

エンジンはシングルピースとして製造されるため、従来のロケットエンジンのような継ぎ目がなく、高い強度が確保できるという。また、バイオプロパンを燃料にするため、二酸化炭素の排出量を従来よりも90%削減できるという。

プライムロケットは衛星を最大高度1,250キロメートルまで運搬可能なロケットで、現在のところ、2021年までに商用人工衛星を打ち上げる予定。

オーベックスではマレーに2,000平方メートル規模のロケット建設施設を建設し、プライムロケットの製造を本格化するとしている。

ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。アメリカのロケット製造ベンチャー企業のリラティビティ・スペースも、独自開発した3Dプリンターでロケットエンジンを製造し、開発コストを大きく削減している。