ドイツのメーカーがフィラメントドライヤーをリリース

ドイツのメーカーのApiumアディティブ・テクノロジーズが、FDM3Dプリンター用フィラメントドライヤーをリリースした。シンガポールのパーパスAMシステムズと共同開発した。

一般的なFDM方式の3Dプリンターでは、ABSやPLAといったポリマー系のフィラメントを利用する。ポリマー系フィラメントの多くは水分を吸う性質があり、水分を過分に含んだフィラメントはプリントの造形精度や品質に悪影響を与える。

Apiumアディティブ・テクノロジーズが開発したフィラメントドライヤーは、そうしたポリマー系フィラメントを40℃から80℃の温度で管理し、湿度を最適な状態にキープする。また、加熱防止機能、カーボンエアフィルタリングシステム、ドアセイフティスイッチなどの機能も搭載されている。

ポリマー系フィラメントの湿度を一定に保つためのコンテナーはすでに販売されているが、電熱を使ってフィラメントの湿度を管理するフィラメントドライヤーがリリースされるのは珍しい。

Apiumアディティブ・テクノロジーズは、11月13日から16日の日程でドイツのフランクフルトで開催されるformnextにフィラメントドライヤーを展示する予定。