IMTS国際工作機械見本市が新型コロナウィルスのパンデミックにより開催中止

世界最大規模の工作機械関連展示会のIMTS国際工作機械見本市が、新型コロナウィルスのパンデミックにより開催中止となった。IMTS2020展示会は当初、シカゴのマコーミック・プレース展示会場で9月14日から19日までの六日間開催される予定だった。IMTS展示会が開催中止となるのは、過去80年の歴史において初となる。

IMTS展示会を開催している米工作技術協会のピーター・イールマン副代表は、「開催中止となるのは史上初の出来事ですが、新型コロナウィルスのパンデミックが収束していない状況では出展者、来場者、地元の関係者の皆様の健康を守ることが困難だと判断しました。展示会に関わる全ての人にとって、このパンデミックが業界全体のサプライチェーンを再構築する機会となることを期待しています」とコメントしている。

IMTS展示会は、二年に一度開催される世界最大規模の工作関連展示会。前回は2018年9月10日から15日の六日間開催され、各種の工作機械メーカーが多数出展した。日本からも多くの工作機械メーカーが参加した。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、パンデミック収束の兆しは見えていない。感染拡大の中心地であったニューヨーク州などでは感染のピークを迎えたものの、テキサス州などの他の州では感染が拡大している。本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は204万5417人に達し、死者数は11万4151人に達している。