ヴァージン・オービットの事業譲渡が許可

アメリカ現地時間の2023年4月8日に米連邦破産法11条(チャプター11)を申請し、事実上経営破綻したヴァージン・オービットの事業譲渡が、米デラウェア州破産裁判所から許可された。これにより、ヴァージン・オービットの事業譲受のための競争入札申込が今月5月4日まで行われる。競争入札の締切は5月15日となっている。

ヴァージン・オービットは、これまでに2022年度通年決算を発表している。それによると、同社の2022年度の売上高は3310万ドル(約44億6850万円)で、経常収支は1億9120万ドル(約258億1200万円)の赤字だった。現金及び現金相当資産の合計保有残高は620万ドル(約8億3700万円)となっている。

ヴァージン・オービットは、2022年3月の初打上げに失敗したものの、2021年に2度の打上げを成功させている。しかし、2022年度に予定されていた6度の打上げは実現せず、2度の打上げに留まっていた。

ヴァージン・オービットは、2017年に民間宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックからスピンアウトして独立した。2021年にはSPAC(特別買収目的会社)との合併によりNASDAQへ上場していた。