ヴァージン・オービットが米連邦破産法11条を申請

著名起業家リチャード・ブランソン氏率いるヴァージングループのロケット開発企業のヴァージン・オービットが、現地時間の今週月曜日米連邦破産法11条(チャプター11)を申請した。従業員の85%相当が即時に解雇され、事業は停止するとしている。

ヴァージン・オービットは空中発射式ロケット「ランチャー・ワン」を開発、昨年2022年1月の発射に失敗していた。「ランチャー・ワン」は、ボーイング747-400を改造したロケット発射母機「コズミック・ガール」に吊り下げられ、高度1万メートルの上空から発射された。発射に成功していれば、イギリス領土内から打上げられた初のロケットとなる予定だった。

「ランチャー・ワン」は、本体やロケットエンジンなどの多くの部品の製造に3Dプリンターが使われていた。

ヴァージン・オービットは、2017年に民間宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックからスピンアウトして独立した。2021年にはSPAC(特別買収目的会社)との合併によりNASDAQへ上場していた。

ヴァージン・オービットの経営破綻を受け、ヴァージン・オービットの発行済み株式75%を保有するヴァージン・ギャラクティックの株は23%下落した。