ナノ・ディメンションの株が一年間で53.9%下落

イスラエルのエレクトロニクス3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のナノ・ディメンションの株が、一年間で53.9%下落した。ナノ・ディメンションの株は2021年2月12日に15.60ドルの高値を付けた後に右肩下がりで下落し始め、2021年3月7日には6.67ドルと半分以下に下落し、本記事執筆時点(2022年10月5日)では2.46ドルで取引を終えた。

ナノ・ディメンションは、今年2022年7月にアメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの発行済み株式の12.12%を買収し、話題を集めた。ナノ・ディメンションによるストラタシスの株式買収は、今のところナノ・ディメンションの株価にプラスの影響を与えていない。

一方、ストラタシスは米国証券取引委員会(SEC)に対し、ポイズンピルを申請している。ポイズンピルは敵対的買収者が一定数の株式を取得した段階で発動される。敵対的買収者以外の株主に対して有利な条件での株式取得を可能にするもので、発動されると敵対的買収者の買収コストが増加し、敵対的買収者の買収意欲を削ぐ効果がある。

ストラタシスのポイズンピルは、敵対的買収者がストラタシスの発行済み株式の15%以上を取得した場合に発動される。発動されると、敵対的買収者以外の既存株主がストラタシスの新株を0.01ドルで取得できるようになる。