テラン・オービタルがSPACを通じて上場へ

ロケット・小型人工衛星開発スタートアップ企業のテラン・オービタルが、SPAC(特別買収目的会社)のテールウィンド・トゥ・アクイジションを通じてニューヨーク証券取引所へ上場する。発表によると、テラン・オービタルは3億4500万ドル(約393億3000万円)の現金に加え、5000万ドル(約57億円)のPIPE(Public Investment in Public Entities)による資金を受ける。PIPEには、フロリダ州二拠点を置く投資会社のAEインダストリアル・パートナーズと、テラン・オービタルの大株主のロッキードマーティンが参加する。

合併作業が予定通りに進めば、テラン・オービタルは来年2022年度第一四半期にニューヨーク証券取引所へ上場する。上場後のティッカーシンボルはLLAPになる予定。

テラン・オービタルのボリス・ベッカー社長は、「我々は、すでに7500万ドル(約85億5000万円)相当の受注残を抱えています。本拠地のカリフォルニア州アーバインの生産施設に加え、新工場の建設を急ぎ稼働を開始させます。これからも宇宙探査、商業、安全保障と言った産業セクターのユーザーへ製品を提供してゆきます」とコメントしている。

テラン・オービタルは2013年設立。「ナノサテライト」と呼ばれる小型人工衛星を製造している。同社は「ナノサテライト」の主要部品を3Dプリンターで製造している。