モダン・メドウが3Dプリント皮革「Zoa」を開発 https://www.youtube.com/watch?v=rpdxZo7rtGI

米ニュージャージー州に拠点を置く人工肉・皮革製造ベンチャー企業のモダン・メドウが、3Dプリント皮革「Zoa」を開発した。Zoaはモダン・メドウのバイオ3Dプリンターで製造された。

Zoaを素材にしたプロトタイプTシャツが、ニューヨークのモダンアート美術館(MoMA)で、現地時間の10月1日から展示される。

高級ハンドバックや家具などに使われれる皮革の市場は全世界で1兆ドル(約110兆円)に達するとされる。皮革を採るために毎年多くの牛、羊、ワニなどが殺されている。皮革採取のためにのみ動物の命を奪うことや、皮革生産そのものの非効率性を問題視する声がある。

モダン・メドウは、2011年の創業時より「動物なき動物製品」の開発を目指している。当初はバイオ3Dプリンターによる人工肉の製造を目指していたが、最近は人工皮革の製造へ方針を変更していた。

モダン・メドウの共同創業者兼CEOのアンドラス・フォーガクス氏は、バイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボの共同創業者でもある。オーガノボがヒトの肝臓細胞のバイオ3Dプリンティングに特化する中、モダン・メドウは動物皮革のバイオ3Dプリンティングに特化している。

モダン・メドウは、これまでにホライズンズ・ベンチャーズ、アイコニック・キャピタルなどから総額で5,350万ドル(約58億8,500万円)の資金を調達している。