米バージニア州初の30プリント住宅の建設が開始

米バージニア州初の30プリント住宅の建設が開始され、現地で話題になっている。米バージニア州サウスリッチモンドの住宅地に建設される3Dプリント住宅は広さ1550平方フィート(約144平方メートル)の平屋建てで、3ベッドルームと2バスルームを有しているという。建設にはデンマークのCOBODインターナショナルが開発したCOBOD3Dプリンターが使われている。

プロジェクトに出資した非営利団体バージニア・ハウジングのスーザン・デューイCEOは、「我々が直面している最大の課題は、適切な価格で購入できる住宅の在庫不足です。持ち家にせよ賃貸にせよ、いずれにせよ在庫が不足しています。住宅建設についての考え方を変え、新たな手法をどんどん取り入れてゆくべきです」とコメントしている。

バージニア・ハウジングによると、建設3Dプリンターで住宅を建設することで、従来の建設方法に比べて建設コストを1平方フィート(約0.09平方メートル)あたり最大10ドル(約1100円)削減できるという。 現在のところ、住宅一軒当たりの建設コストを18万ドル(約1980万円)から19万ドル(約2090万円)、販売価格を21万ドル(約2310万円)から22万ドル(約2420万円)程度と見積もっている。なお、リッチモンド地区の平均住宅価格は31万ドル(約3410万円)となっている。

人口増加が続くアメリカの各都市では、軒並み住宅不足が問題になっている。アメリカでは、これまでにカリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州、フロリダ州などで3Dプリント住宅が建設されている。