シンガポールの南洋理工大学が3Dプリンターでバスルームを12時間で製造

シンガポールの南洋理工大学が、3Dプリンターでバスルームを12時間で製造したとして話題になっている。

南洋理工大学が製造したのは2 X 2.6 X 2.8メートルの大きさのバスルーム。KUKA製6軸ロボットアーム型3Dプリンターで製造された。素材にはグリーン・ビルディング・マテリアルと、フライアッシュを原料としたジオポリマーが使われたという。

南洋理工大学と共同でプロジェクトに参加したシンガポール国際研究機関のツアン・リアン研究革新担当ディレクターは、「シンガポールの先端製造技術は、単に研究開発の領域だけでなく、実際の応用領域において発揮しています。今回のプロジェクトは、建設の領域における3Dプリンティング技術の革新的な発展を示すものです」とコメントしている。

南洋理工大学は、最近特に建設3Dプリンターへの研究開発を強化している。昨年8月には移動式ロボットアーム3Dプリンターを開発し、話題となった。

南洋理工大学は1991年に設立されたシンガポールの国立大学。シンガポール国立大学とともにシンガポールで双璧を成す名門国立大学のひとつとされる。三万人を超える学生と一万人を超える講師を擁し、シンガポールでは二番目に大きい大学となっている。