イタリアのメーカーが中国のメガファクトリーで3Dプリント電気自動車の生産を開始 https://www.gizmodo.jp/2018/03/3d-printed-ev-lsev.html

イタリアのメーカーのXEVが、中国・江蘇省のメガファクトリーで3Dプリント電気自動車の生産を開始する。

生産されるのはLSEVと名付けられた二人乗りの小型電気自動車。中国の3Dプリンター用ポリマー・フィラメントメーカーのポリメーカーと共同で開発したポリマーを素材に、ほぼすべての部品を3Dプリンターで製造する。また、LSEVの主要部品は57点で構成され、従来型の自動車製造方法よりも大幅に製造時間を削減できるという。

3Dプリンターで製造された部品はバキューム・ラミネーションと呼ばれる後処理がなされ、積層造形で生じたすきまを埋めて強度を確保するとともに、塗装が施される。

XEVはこれまでに15台のLSEVを製造し、安全性テストなどを繰り返している。同社はすでに5000台のLSEVをイタリア郵便局から受注しているが、一般用LSEVの製造は今のところ予定されていないという。

LSEVの価格は1万ユーロ(約125万円)で、将来的にはオンラインで注文できるようになる見込み。

3Dプリント自動車はアメリカのローカルモーターズがすでに製造しているが、5000台もの数の3Dプリント自動車が製造されるのは世界初と見られる。