アメリカの高校生が3Dプリンターでフェイスシールドを製造

アメリカの高校生が3Dプリンターでフェイスシールドを製造し、話題になっている。

フェイスシールドを製造しているのは、米カリフォルニア州オレンジ郡のテソロ高校に通うカイル・ヴァロン君(11歳)。新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでフェイスシールドなどのPPE(Personal Protective Equipment)が不足する中、3Dプリンターでフェイスシールドを製造することを思いついたという。

フェイスシールドの製造には、地元の3Dプリンター販売店のマターハッカーズが協力している。カイル君が3Dプリンターでフェイスシールドのパーツを製造し、マターハッカーズでアセンブリし、地元の医療機関へ提供されている。

カイル君は、「連日、医療現場で各種のPPEが不足しているという情報が報道されています。医療機関のみならず、スーパーマーケットやドラッグストアなどで働く人達もフェイスシールドが不足しています。(マターハッカーズと協働して)できるだけ多くのフェイスシールドをお届けしたいと思います」とコメントしている。

本記事執筆時点でのアメリカでは、一部の州で経済再開へ向けた動きを見せているものの、全体としては感染収束の兆しは見えていない。現時点でのアメリカの新型コロナウィルスの感染者数は109万人を超え、死亡者数は6万3856人に達している。カリフォルニア州の新型コロナウィルスの感染者数は4万8千人を超え、死亡者数は1982人となっている。