ニューヨーク州の新型コロナウィルス感染者数が30万人を突破

アメリカの新型コロナウィルスの感染拡大の最大の中心地となっているニューヨーク州で、新型コロナウィルス感染者数が30万人を突破した。死亡者数は1万8321人に達し、アメリカ全体の28%を占めている。一日当たり感染者数と死亡者数は減少の兆しを見せているものの、全体の収束へ向けた兆しはまだ見えていない。

医療現場ではフェイスシールド、フェイスマスク、ガウンなどのPPEと呼ばれる医療物資の不足が未だに続いている。PPEの不足を補おうと、多くのボランティアが3Dプリンターでフェイスシールドやフェイスマスクなどを製造し、医療機関に提供している。

新型コロナウィルスの検査に使われるスワブも、3Dプリンターで製造する機運が高まっている。ニューヨーク州に隣接するマサチューセッツ州でも、3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、自社の3Dプリンターで新型コロナウィルス検査用スワブを製造し、医療機関に提供している。

アメリカの一部の州では、経済再開へ向けた動きを始めているものの、多くの州では未だに自宅待機命令などを含むロックダウンが敷かれている。本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は112万人を超え、死亡者数は6万5230人に達している。