フォームラブズが3Dプリンターでコロナウィルス検査用スワブを製造

米マサチューセッツ州に拠点を置くSLA3Dプリンターメーカーのフォームラブズが、自社の3Dプリンターでコロナウィルス検査用スワブを製造している。同社オハイオ工場にある250台の3Dプリンターは、平時は同社の歯科医療用サンプルを製造しているが、新型コロナウィルスの感染拡大により不足している検査用スワブの製造に切り替えたという。

製造された検査用スワブは、ニューヨークのノースウェル・ヘルス病院や、フロリダのタンパ総合病院などを含む全米の医療機関へ提供される。

フォームラブズのチーフ・プロダクト・オフィサーのデビッド・ラカトス氏は、「信じられないくらい多くの医療機関や政府機関が我々に助けを求めてきました。事の緊急性を鑑み、我々も状況打開のために尽力することを決断しました」とコメントしている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、PPEと呼ばれるフェイスシールド、フェイスマスク、検査用スワブ、人工呼吸器用消耗部品が特に不足している。アメリカの感染拡大の中心地となっているニューヨークでは、フェイスシールドやガウンを何度も使いまわさなければならない状況にあるとされる。

本記事執筆時点で、アメリカ国内では101.321人の新型コロナウィルス感染者が確認され、死亡者は1,567人に達している。