フランスの化学メーカー、アルケマがSLA3Dプリンター用樹脂の生産を拡大 http://www.arkema.com.cn/en/products/tradeshows/chinaplas/

フランスの化学メーカーのアルケマが、SLA3Dプリンター用樹脂の生産を拡大する。同社の中国広東省南沙工場で、紫外線硬化樹脂、LED硬化樹脂、エレクトロニックビーム硬化樹脂などの樹脂の生産を30%程度引き上げる。2019年初め頃までの実施を目指す。

アルケマは昨年からN3xtDimensionのブランドで樹脂の販売を開始している。N3xtDimensionは一般的なSLA3Dプリンターでの利用に加え、基盤、モバイルデバイスやテレビモニター用スクリーン等の製造での利用が想定されている。

N3xtDimensionは環境フレンドリーが特徴で、VOC(揮発性有機化合物)廃棄物に関する国際基準に完全準拠している。

SLA3Dプリンター用樹脂は、オランダの素材メーカーDSMもSOMOSのブランドで提供しており、近年競争が激化している。特に光造形の領域では各社が各種の高機能樹脂製品を提供し、市場を広げている。

アルケマは2004年設立。フランスパリ郊外に拠点を置く、特殊化学・先端素材メーカーとして世界中に製品を供給している。直近の売上は77億ユーロ(約9,548億円)。アルケマは日本でもアルケマ株式会社が事業を展開している。