イスラエル・シンガポールの3Dバイオプリンティング企業で米NASDAQ上場のステークホルダー・フーズが台湾市場へ進出する。台湾現地メディアの報道によると、ステークホルダー・フーズは台湾の大手生鮮食品卸業者のヴェジファームを通じて、自社の3Dプリント代替牛肉を台湾で販売する。ヴェジファームは、ステークホルダー・フーズの代替牛肉MX200シリーズを、取引先店頭での試食会などを通じてプロモートする。
ステークホルダー・フーズのアリク・カウフマンCEOは、「ヴェジファームとの取引を開始でき、また、台湾当局から我々のイノベーションとテクノロジーズを台湾へ広めるためのサポートをいただけたことを嬉しく思います。この取引は、今後さらに市場でのプレゼンスをスケールしてゆくための布石となり、世界中にハイクオリティなプラントベースのソルーションを拡げてゆくきっかけとなることでしょう。ヴェジファームの流通網を活かし、我々の製品がアジア各国へ広がることを期待しています」とコメントしている。
ステークホルダー・フーズは、イスラエルのレホヴォトにデモンストレーションセンターを開設するなど、自社製品の市場投入を本格化している。ステークホルダー・フーズは、主に生細胞を培養したバイオインクをベースに牛肉や魚肉などの代替肉を3Dプリントしている。同社は、今年2024年からアメリカ市場において自社製品の本格的な販売を開始している。