ナノ・ディメンションの筆頭株主が取締役4人の解任を要求

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションの筆頭株主が、取締役4人の解任を要求している。解任を要求しているのはナノ・ディメンションの発行済み株式の5.1%を持つマーチンソン社で、ヨアヴ・スターンCEOを含む4人の取締役解任に加え、新たに2人の新取締役の選任を求めている。

マーチンソンは、現地時間の先週月曜日に臨時株主総会の開催を求める書簡をナノ・ディメンションの株主に送付していたが、取締役会によって否決されていた。

マーチンソンのモーシュ・サーファティ氏は書簡の中で、「ナノ・ディメンションの取締役会による妨害があるにせよ、我々は株主に投票する機会を提供し、取締役会を再構築する臨時株主総会の開催をするためのあらゆる手段を講じるつもりです」と表明している。

ナノ・ディメンションにおいては、ヨアヴ・スターンCEOがみずからのストックオプションの行使価格を6.16ドルから2.46ドルに下げるよう要求し、株主総会で否決されるなどの混乱が続いている。

NASDAQで取引されているナノ・ディメンションの時価総額は6億ドル(約810億ドル)程度だが、ナノ・ディメンションの直近の現金および現金相当資産残高は12億ドル(約1620億円)となっている。