通信大手NTT傘下のIT企業のNTTデータが、建物の改修に3Dプリンターを活用したとして話題になっている。メディアの発表によると、NTTデータは今年2026年度から自社で所有する建物の改修に3Dプリンターを活用し、建物の維持管理に役立てるほか、改修コストも抑えるとしている。
NTTデータの自社物件には同社設立の1988年前後に建てられたものが多いとされる。多くは竣工から40年以上経過しており、改修期を迎えているとされている。
同社はパイロット事業として東京都品川区にあるオフィスビルの警備棟の改修を行った。改修工事にはNTTデータのほかにNTTファシリティーズとPolyuseが参加し、2026年3月に工事が完了した。工事では、3Dプリンターで製作した部材を外装材として壁の外側に取り付けるなどしたという。それにより、建物への直射日光を従来より60%程度抑制でき、夏季の室温を1.8%程度下げられるとしている。
我が国でも建設工事に3Dプリンターを導入する機運が高まっているが、これまでは主に住宅の建設工事に3Dプリンターが使われるケースがほとんどだった。オフィスビルなどの改修工事に3Dプリンターが使われたのは初の事例と見られており、今後の展開が注目される。

