AON3Dが1150万ドルの資金調達に成功

カナダ・モントリオールに拠点を置く工業用3DプリンターメーカーのAON3Dが、1150万ドル(約12億6500万円)の資金調達に成功した。出資したのは投資会社のザインウェーブ・ベンチャーズ、アクセラレーターのYコンビネーター、カナダ輸出開発銀行などを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。今回の資金調達により、AON3Dが調達した資金の総額は1420万ドル(約15億6200万円)となった。

AON3Dは、クラウドファンディングのキックスターターで7万ドル(約770万円)の資金調達に成功し、低コスト工業用3Dプリンターの製造を行っている。2017年に最初のシリーズAON-Mをリリースしたのを皮切りに、2018年にAON-M2をリリースしている。また、2020年には大型3DプリンターのAON-M22020システムを、今年2021年にはAON-M2+を、それぞれリリースしている。なお、AON3Dの3Dプリンターは、いずれもマテリアル・オープンソースで提供されている。

AON3Dのケビン・ハンCEOは、「3Dプリンティングの未来は、よりオープンソースで、金融的によりアクセスしやすいものになると信じています。AON3Dの3Dプリンターは、それらをすでに体現しています。すべての企業が、一流企業が利用しているグレードの3Dプリンターへアクセスできる時代になると考えています」とコメントしている。