エレン・クルマン氏がカーボンの社長兼CEOに就任

エレン・クルマン氏がカーボンの社長兼CEOに就任する。クルマン氏はデュポンの会長兼CEOを務め、2016年からカーボンの取締役を務めていた。カーボンの創業者でCEOのジョセフ・デシモン氏は取締役会会長に就任する。

カーボンの社長兼CEO就任についてクルマン氏は、「(社長兼CEOに就任するという)本日の発表は私にとって極めて名誉あることです。カーボンの取締役として数年を過ごしてきましたが、仕事そのものに加え、優れた起業家精神と最先端技術に接することができました。デシモン氏は、カーボンというデジタル・マニュファクチャリングの世界的なリーディングカンパニーを築きました。彼が築いたプラットフォームを、さらに堅固なものにすることにエキサイトしています」とコメントしている。

クルマン氏は1956年生まれ、デラウェア州出身の63歳。ゼネラルモーターズ取締役、デュポン会長兼CEOなどを歴任している。2014年には、経済紙フォーブスによるアメリカで最もパワフルな女性100人に選ばれている。

カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。カーボンにはJSRなどの日本企業も出資している。