カナダのウィニペグ市で初めて3Dプリンター銃が押収

カナダのウィニペグ市で初めて3Dプリンター銃が押収されていたことがわかった。ウィニペグ市警察によると、3Dプリンターで製造された「ゴーストガン」が違法に取引されているという情報をもとに市内のある住宅を捜索したところ、28丁の3Dプリント銃が見つかったという。

ウィニペグ市警察のマックス・ワデル捜査官は、「登録されない、または金属探知機に引っかからない銃火器を製造する目的はただ一つです。それを必要とする者に販売するためです。このような銃が地下で取引されることは、地元コミュニティにとって深刻な脅威になります。規制するための法律が必要です」とコメントしている。

ワデル捜査官によると、カナダでは現在、3Dプリンターで製造されたゴーストガンが一丁あたり1000カナダドル(約8万5千円)程度で売買されているという。

カナダでは、アサルトライフルなどの一部の銃火器を除き、銃などの所有が認められている。一方、未登録の3Dプリント銃の製造、所有、販売などは禁止されている。

ウィニペグ市は、カナダマニトバ州南部の都市で、人口77万人を抱える同州の州都。1900年代初頭は、カナダ国内でトロント、モントリオールに次ぐ三番目の大都市であったが、今日までに人口が減少し、現在はカナダ6番目の都市となっている。