カーボンの共同創業者ジョセフ・デシモン氏がスタンフォード大学教員に就任

アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンの共同創業者ジョセフ・デシモン氏が、スタンフォード大学教員に就任する。デシモン氏はカーボンを設立後、同社のCEO兼社長を務めていた。同氏は昨年11月に同社の社長兼CEOを退任したものの、取締役に留まっている。なお、デシモン氏退任後、デュポン出身のエレン・クルマン氏が社長兼CEOに就任している。

デシモン氏は、スタンフォード大学医学部放射線課、工学部化学工学課、スタンフォード大学大学院ビジネススクールの、三つの学部に所属する。同氏は医学、工学、ビジネスを包括的に学べるアカデミックプログラムの提供を構想しているという。

デシモン氏は、「スタンフォード大学ではすでに多くの素晴らしい人々にお会いしました。スタンフォード大学の豊かな学術的資産や規律に圧倒されています。学問の境界を繋げることで、人類に繁栄をもたらす新しいアイデアや発見が得られると確信しています」とコメントしている。

カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。カーボンにはJSRなどの日本企業も出資している。