ライトフォース・オーソドンティックスが1400万ドルの資金調達に成功

米マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く歯科矯正用ブラケット製造メーカーのライトフォース・オーソドンティックスが、1400万ドル(約14億8400万円)の資金調達に成功した。シリーズBとなるラウンドに参加したのは、タイシュ・パートナーズ、マトリックス・パートナーズ、AMベンチャーズなどのベンチャーキャピタルを中心に構成される投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。

ライトフォース・オーソドンティックスは、3Dプリンターで患者にカスタマイズしたブラケットを製造する世界初のメーカーとされる。通常のワイヤーブラケットなどに比べ、アジャストメントなどに要する時間が削減できるため、治療全体の時間を大きく削減できるとしている。

ライトフォース・オーソドンティックスに出資したタイシュ・パートナーズのマネージングパートナーのウエィジ・ユン氏は、「我々は、最新の技術を活用して業界全体に革命をもたらす企業を常に探し続けています。ライトフォース・オーソドンティックスの創業者は、我々の3Dプリンティング企業の投資ポートフォリオを拡げてくれました。なによりも、ライトフォースの技術は、矯正歯科医療にかかわる歯科医師と患者の双方に大きなメリットをもたらします。ライトフォースの成功にコミットできることを嬉しく思っています」とコメントしている。

矯正歯科の領域では、古くからアライナーと呼ばれるマウスピース状の矯正器が3Dプリンターで製造され、現場で使われてきた。一方、アライナーによる矯正には一定の限界があり、歯科医師の多くが伝統的なワイヤーブラケットを使い続けているとされる。3Dプリントブラケットが、ワイヤーブラケットをどの程度リプレースできるか注目される。