ニューヨークのボランティアが3Dプリンターで新型コロナウィルス用フェイスシールドを製造

ニューヨークのボランティアが、3Dプリンターで新型コロナウィルス用フェイスシールドを製造し、話題になっている。

フェイスシールドを製造したのはニューヨーク州オノンダガ郡在住のアイザック・バドメン氏とステファニー・キーフェ氏の二人。16台の3Dプリンターを使い、300個のフェイスシールドを製造したという。製造されたフェイスシールドは、郡内に臨時に開設された新型コロナウィルス検査センターへ納入された。

バドメン氏とキーフェ氏は、2017年に共同で3Dプリンティング企業を設立、企業などに3Dプリンティングサービスを提供している。アメリカでも新型コロナウィルスの感染が拡大する中、地元に新型コロナウィルス検査センターが開設されると聞き、不足が予想されていたフェイスシールドの製造を思いついたという。

バドメン氏は、「郡が新型コロナウィルス感染の危機にさらされる中、フェイスシールドを製造することでお金を儲けようとは考えていません。今はただ、地元民が一丸となってこの危機を乗り切ることしか考えていません」とコメントしている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、アメリカでも感染が各地で広がっている。ニューヨーク州では、現時点で5千人以上の感染者が報告され、全米の感染者数の三分の一以上を占めるに至っている。ニューヨーク州の医療現場では、フェイスシールドやマスクなどの医療用品が著しく不足する事態となっている。