ナノ・ディメンションがストラタシスに買収をオファーか

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスに買収をオファーしたとして話題になっている。現地メディアの報道によると、ナノ・ディメンションは、ストラタシスの発行済み株式の全株を一株18ドルの総額11億ドル(約1485億円)で買収するとしている。一株18ドルは、ストラタシスの現在の株価に36%程度のプレミアムを上乗せた価格だという。

ナノ・ディメンションの会長兼CEOのヨアヴ・スターン氏は、「我々はストラタシスのビジネスと、ストラタシスの近年のポジティブなモメンタムを築いてきたCEOのヨアヴ・ツァイフ氏に対して大きな尊敬の念を抱いています。ナノ・ディメンションとストラタシスが一緒になることで、アディティブ・マニュファクチャリング業界におけるすべての顧客にエキサイティングなソルーションを提供してゆくことが可能になります。また、株主、顧客、経営陣、従業員、ビジネスパートナーといったすべてのステークホルダーに対しての比類なきベネフィットになると確信しています」とコメントしている。

ナノ・ディメンションは、これまでに総額で15億ドル(約2025億円)の資金を調達し、直近の現金および現金相当資産保有額は12億ドル(約1620億円)となっている。ナノ・ディメンションに対しては、大手資産運用会社のブラックロックや、モルガンスタンレー、UBS、ARKなどの大手金融機関が出資している。