SLMソルーションズが2021年度決算を発表

ドイツのメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2021年度決算を発表した。それによると、同社の2021年度の売上高は7500万ユーロ(約101億2500万円)で、前年比で20%のプラスとなった。またEBITDA(利息・税・減価償却前利益)は900万ユーロ(約12億1500万円)の赤字で、前年比で50%改善した。売上高としては、一昨年2019年の水準へ戻す形となった。同社のフラッグシップモデルの「NXG Ⅶ600」シリーズの販売増加が寄与した。

SLMソルーションズのサム・オレアリーCEOは、「2020年度から売上高20%増加という事前予想を上回る結果をもって2021年度を終わることができました。NXG Ⅶ600シリーズの販売拡大により、今年2022年度とそれ以降のさらなる業績向上が期待できます。今後数年の間に、マーケットシェアをさらに広げてゆきます」とコメントしている。

SLMソルーションズは、すでに航空機部品製造大手のサフランやコリンズ・エアロスペースなどから受注しており、2022年度の売上高は2021年度を上回るとしている。

SLMソルーションズは2006年設立。ドイツ・ルーベックに拠点を置き、独自開発したセレクティブ・レーザーメルティング技術をベースにしたメタル3Dプリンターを製造している。同社はドイツ・フランクフルト株式市場に上場している。