スペインの3Dプリンティング専門インキュベーターが2年間で55社へ投資

スペインの3Dプリンティング専門インキュベーターが2年間で55社へ投資したとして話題になっている。スペインのインキュベーター、3Dファクトリーは2019年4月に3Dプリンティング、アディティブ・マニュファクチャリング専門インキュベーターとして設立された。同社は、スペインの国内企業を中心に、5年間で100社の企業に投資し、育成するとしている。

同社が投資した企業の79%はスペイン企業で、21%は外国企業。投資先の業種はコンスーマーグッズ関連企業19社、テクノロジー関連企業12社、ヘルスケア・テクノロジー関連企業7社、モバイル関連企業7社、ICT関連企業7社、ロボティクス関連企業1社、物流関連企業1社、化学関連企業1社となっている。

3Dファクトリーのジョアン・パラCEOは、「この二年間、我々は3Dプリンティングの世界における非凡な才能を持つ多くの人を目撃してきました。アディティブ・マニュファクチャリング・テクノロジーは、非実現的に思えるアイデアを現実のものにする力を与えてくれます。我々は、それを間近で目撃しています」とコメントしている。

インキュベーターは、スタートアップ企業への投資に特化したベンチャーキャピタルの一種。スタートアップ企業に投資、育成し、他のベンチャーキャピタルや投資家などへ売却してキャピタルゲインを得る。なお、インキュベーター(Incubator)とは、卵の孵化装置という意味。