SLMソルーションズが2020年度決算を発表

ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度の売上高は6200万ユーロ(約77億5000万円)で、前年の4900万ユーロ(約61億2500万円)から26.5%増加した。経常収支は3000万ユーロ(約37億5000万円)の赤字で、前年の3500万ユーロ(約43億7500万円)から若干改善した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、増収を果たしたものの、損益は大幅な赤字となった。

決算の発表を受け、ドイツのフランクフルト証券取引所で取引されている同社の株は24ユーロ(約3000円)から16ユーロ(約2000円)に値を下げて取引を終えた。

決算の発表に際し、SLMソルーションズのサム・オレアリーCEOは、「レーザー・パウダーベッドフュージョン・テクノロジーは、アディティブ・マニュファクチャリング市場において成長とイノベーションをもたらすもっともダイナミックなドライバーです。新型コロナウィルスのパンデミックという難しいビジネス環境が続いていますが、キーカスタマーにおいて我々のテクノロジーを導入していただくことに成功しました。昨年11月には新シリーズのNXG XII600シリーズをリリースし、さらなる売上拡大のための成長ドライバーになると確信しています」とコメントしている。

2021年度の業績見通しについて、同社は現時点で3000万ユーロ(約37億5000万円)程度の受注残を抱えており、2020年度業績から15%の売上増が見込めるとしている。