SLMソルーションズが2020年度決算を発表

ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2020年度決算を発表した。それによると、同社の2020年度売上高は6100万ユーロ(約76億2500万円)で、前年から24%増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続く中、堅調な結果を示す結果になった。決算の発表を受け、ドイツのフランクフルト証券取引所で取引されている同社の株は、22.63ユーロ(約2828円)で取引を終えた。

SLMソルーションズでは、現時点での2020年度EBITDA(税・減価償却費控除前収益)を1450万ユーロ(18億1250万円)程度の赤字と見込んでいる。

決算の発表を受け、SLMソルーションズのサム・オリアリーCEOは、「工業アディティブ・マニュファクチャリングの世界でお客様のニーズを満たしてゆくことで、我が社はそれぞれのお客様にとっての長期的パートナーになることができます。お客様が抱えるそれぞれのチャレンジに挑戦し、新たな事業機会の発掘に取り組んでゆきます」とコメントしている。

SLMソルーションズは、先月新型3Dプリンターの「NXG XII600 3Dプリンター」をリリースした。同社では、「NXG XII600 3Dプリンター」の投入により2021年度前半で3000万ユーロ(約37億5千万円)の売上が見込めるとしている。