オーガノボ、2016年度の売上が前年の三倍に増加 https://www.youtube.com/watch?v=Qvt--gSLeCI

アメリカのバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボが、2016年度決算を発表した。売上が前年の三倍に増加した。

発表によると、同社の2016年度売上は148万3千ドル(1億6,758千万円)で、前年の57万1千ドル(約6,452万円)の三倍弱となった。

売上の内訳は、製品・サービスの売上80万6千ドル、共同事業による売上48万6千ドル、助成金19万1千ドルとなっている。中でも共同事業による売上は前年の三倍以上に拡大した。

一方、営業損失は3,863千万ドル(約43億6,519万円)で、前年から834万ドル増加した。

売上増加の理由としては2015年から始まった化粧品製造大手ロレアルとの人工皮膚製造事業の収益化と、製薬会社の試験用肝臓細胞バイオプリンティング事業が拡大したことなどが挙げられている。

2017年度の見通しについて、オーガノボの会長兼CEOのキース・マーフィー氏は、投資家にとって「エキサイティングな年になる」とコメントしている。

増資により同社が保有する現金は6,209万ドル(約70億1,617万円)に増加しているが、現行のキャッシュ流出レートがこのまま維持された場合、同社の現金は二年で底をつく。マーフィー氏も「資源分配を慎重に行い、事業の成長と経営効率をバランスさせるために努力する」としている。