ストラタシスの取締役会がナノ・ディメンションによる最終提案を拒否

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの取締役会が、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによる最終買収提案を拒否する声明を発表した。ストラタシスの取締役会は、ナノ・ディメンションによるストラタシスの株式を一株20.05ドルで買取る提案を満場一致で拒否した。

ナノ・ディメンションによる最終提案は「独立起業としてのストラタシスの会社価値を著しく過小評価しており、ストラタシスとストラタシスの株主にとっての最高の利益とはならない」とコメントしている。

ストラタシスの取締役会はまた、ナノ・ディメンションの取締役会における内紛の状況を危惧しており、特にナノ・ディメンションの筆頭株主のマーチンソンとの訴訟の危険性を指摘している。マーチンソンは、ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEO・取締役の解任を求める訴訟を起こしている。

ナノ・ディメンションは、ストラタシスの株式を一株25.05ドルで買取る提案を「ベストな価格であり、最終的のもの」としている。なお、ナノ・ディメンションによるストラタシスの買収金額はこれまでに総額で12億2000万ドル(約1586億円)となっている。