オプトメックがアメリカ空軍と3Dプリンティングリペア契約を締結

米ニューメキシコ州アルバカーキーに拠点を置く工業3Dプリンティングサービスビューローのオプトメックが、アメリカ空軍と3Dプリンティングリペア契約を締結した。発表によると、オプトメックはアメリカ空軍のオクラホマ市ティンカー空軍基地にメタル3Dプリンター「オプトメックLENSCS800シリーズ」を設置し、F-15およびF-16ジェット戦闘機用タービンエンジンのリペアパーツの製造を行う。

アメリカ空軍によると、アメリカ空軍では現在5000機以上のジェット戦闘機を運用しており、機材の平均年齢は28年に達している。特に機体の経年劣化によりリペアパーツの需要が年々増加しており、その対応とコストの削減が課題となっていた。3Dプリンターでリペアパーツを製造することで、従来型の製造方法に比べて製造コストを大幅に削減できるという。

オプトメックの事業開発担当副社長のジェイミー・ハンソン氏は、「オプトメックは、これまでにニッケル合金やチタン合金を使った航空機パーツの製造を多く行ってきました。特にチタン合金を使ったパーツづくりには相当のノウハウ蓄積があり、アメリカ空軍のパーツ製造コストを大きく削減できると自負しています」とコメントしている。

オプトメックは1982年設立。主に航空宇宙などの産業ユーザーを対象に各種の3Dプリンティングサービスを提供している。