国産建設3Dプリンターメーカーのポリウスが7億1000万円の資金調達に成功

国産建設3Dプリンターメーカーのポリウス(Polyuse)が、7億円1000万円の資金調達に成功していたことがわかった。2021年4月に8,000万円を調達して以来二度目の資金調達となる。ポリウスの大岡航代表取締役は、「コンクリート構造物を施工する新たな選択肢として、3Dプリンターを加えたい」とコメントしている。

ポリウスは、調達した資金を量産体制確立に向けた拠点整備や、機器の施行能力強化、ウェブプラットフォーム「ポリウスウェブ」の運用拡大などに投じるとしている。

ポリウスによると、同社の建設3Dプリンターを求める企業が多く、現状の生産能力では対応しきれていないという。同社は、生産能力を年間数十台程度まで増強するため、既存製造拠点の拡充や首都圏での拠点増設などを検討するとしている。

ポリウスの建設3Dプリンターは、ガントリー形のフレーム内でノズルを動かすタイプで、比較的小型で簡単に持ち運べるのが特徴。ロボットアームを使う海外製の建設3Dプリンターよりも安価であるとしている。

ポリウスは、昨年2022年2月に建設3Dプリンターを使って10平方メートル以上の建築物施行に成功した日本初の企業として知られている。