アメリカ空軍がB2ステルス爆撃機用パーツを3Dプリンターで製造

アメリカ空軍がB2ステルス爆撃機用パーツを3Dプリンターで製造し、話題になっている。

アメリカ空軍が製造したのはAMAD(Airframe Mounted Accessory Drive)カバーと呼ばれるコックピット・インテリアパーツ。エンジンの出力を制御するスイッチパネルを覆うプロテクション用パーツ。製造にはストラタシスのFDM3Dプリンターが使われた。

アメリカ空軍B2プログラムオフィスのロジャー・タイラー氏は、「AMADカバーは形状がユニークで、通常の製造方法では製造が困難です。よって、3Dプリンターで「インハウス」で製造しました。アディティブ・マニュファクチャリングはプロトタイプ・デザインも速く、パイロットやメンテナンスのための最適なデザインを可能にしてくれます」とコメントしている。

タイラー氏によると、AMADカバー20個を製造するためのコストは4000ドル(約43万2千円)で、2021年初旬の機体への搭載を目指しているという。

B2爆撃機は、ノースロップ・グラマンが開発したステルス戦闘機。1989年7月に初飛行し、これまでに21機が製造されている。B2爆撃機の製造コストは20億ドル(約2160億円)と非常に高額で、世界一値段が高い飛行機としてギネスブックにも登録されている。