テキサスの3DプリンターメーカーがBASFベンチャーキャピタルなどから2,220万ドルの資金を調達 https://3dprint.com/234587/22-million-basf-and-materialise-essentium-investment-analysis-and-comment/

テキサスの3Dプリンターメーカーが、BASFベンチャーキャピタルなどから2,220万ドル(約24億4,200万円)の資金を調達し、話題になっている。、BASFベンチャーキャピタルに加え、マテリアライズと地元テキサス州に拠点を置くベンチャーキャピタルのジェネシス・パークも出資に参加している。

資金を調達したのはテキサス州に拠点を置くエッセンシアム(Essentium)社。同社はFDM方式の3Dプリンター「HSE1480Sプラットフォーム」を製造している。HSE1480Sプラットフォームはチェンバー型の3Dプリンターで、ノズルが最大600℃まで加熱可能。チェンバーも最大110℃まで加熱できる。造形サイズは最大740 x 510 x 650mmで、素材はPPA、ULTEM、PEKK、PEEKなどのエンジニアリングプラスチックが利用できるとしている。

HSE1480Sプラットフォームはまた、素材を溶融して積層造形した後にプラズマを照射して結合を固める独自技術フラッシュフューズ機能を搭載している。一般的なFDM方式の3Dプリンターは、積層造形の積層ごとの結合程度が不十分であるという構造的な問題を抱えている。フラッシュフューズ機能を使うことで積層の結合程度を高め、造形物全体の造形精度を高めることが可能になるとしている。

エッセンシアムへの投資についてBASFベンチャーキャピタルのスヴェン・セート氏は、「アディティブ・マニュファクチャリング技術を我々の顧客に提供し、その利用を加速することはBASFにとって最優先の課題です。この投資は、BASFの戦略的パートナーであるエッセンシアムの戦略をさらに前進させると信じています」とコメントしている。