WASPがデルタ3Dプリンター「デルタWASP4070テック」をリリース

イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、デルタ3Dプリンター「デルタWASP4070テック」をリリースした。デルタWASP4070テックは、PEEKなどの高機能エンジニアリングプラスチックに最適化してデザインされた最新シリーズ。ノズルの溶融温度は最大500℃で、ヒートベッドも最大300℃まで加熱できる。素材はPEEKのほか、PLA、ABS、ASA、PPS、PETG、PAカーボンなどが利用できる。価格は最上級クラスのインダストリアルシリーズが3490ユーロ(約43万6250円)からとなっている。

デルタWASP4070テックシリーズは、標準でWi-Fi接続機能とリモートモニタリングカメラが搭載されている。また、Gコード分析機能を内蔵した独自ファームウェアが内蔵されている。

デルタWASP4070テックのリリースとともに、WASPはPEEKを使ったPEEK3Dプリンティングサービスも開始する。PEEK3Dプリンティングサービスは、WASPがユーザーの依頼に応じて社内でプリンティングを行う。

WASPは、デルタWASP4070テックシリーズを航空宇宙、自動車、医療などの産業セクターにプロモートしてゆきたいとしている。

WASPは2012年にイタリア人電気技術者のマッシーモ・モレッティ氏が設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。社名のWASPは World’s Advanced Saving Projectの略。