カリフォルニア州レディングで大型3Dプリント住宅コミュニティの開発が開始

カリフォルニア州レディングで大型3Dプリント住宅コミュニティの開発が開始され、話題になっている。現地メディアの報道によると、3Dプリント住宅コミュニティの開発プロジェクトは非営利団体のサルデン・ファウンデーションが展開しているもので、レディング市内に87棟の3Dプリント住宅を建設する計画。建設工事はアディティブ・コンストラクション・スタートアップ企業のエマージェントが行う。建設工事にはデンマークのCOBODインターナショナルの建設3Dプリンター「BOD2」が使われる。

カリフォルニア州はアメリカでもっとも厳しい建設基準が設けられていることで知られ、これまでに本格的な3Dプリント住宅が建設されてこなかった。エマージェントによると、今回のプロジェクトがカリフォルニア州初の本格的な建設3Dプリント住宅建設プロジェクトになるという。エマージェントによると、年内には86棟すべての3Dプリント住宅が完成するとしている。

カリフォルニア州レディングは、オレゴン州との州境まで190キロメートルのところに位置するシャスタ郡の主要都市。域内の多くは森林で、山火事が多い地区としても知られている。カリフォルニア州では今年も山火事が多発していて、これまでに3370件の山火事が報告され、2万1743エーカーの森林が消失している。