ICONの3Dプリント住宅モデルが完成

アメリカの3D建設プリンティング企業のICONがテキサス州オースティンで建設している3Dプリント住宅モデルが完成し、現地で話題になっている。ICONが開発したヴァルカン建設3Dプリンターで建設された3Dプリント住宅は3ベッドルームの大型平屋建て住宅で、販売価格は47万5千ドル(約6,650万円)。ICONは、同敷地内に合計100棟の3Dプリント住宅を建設する予定で、3Dプリント住宅モデルは購入検討者の内覧に供されるとしている。

ICONによると、今年2023年9月から3Dプリント住宅への入居を始めるとしている。

ICONの共同創業者のジェイソン・バラード氏は、「(3Dプリント住宅は)スピーディーに建設でき、素材的にも堅牢なのがメリットです。現在開発中の3Dプリント住宅コミュニティでは、ロボットやドローンが自由に域内を移動するような新しい空間が生まれるでしょう。この場所は、本格的なロボティック・コンストラクションが胎動を始めた土地になるでしょう」とコメントしている。

ICONは、昨年2021年9月に米テキサス州オースティンで低価格3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。