サフラングループがアディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスを開設

フランスの航空宇宙・防衛産業大手のサフラングループが、フランスのル・アイヤンに広さ12,500平方メートルのアディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスを開設した。総工費8000万ユーロ(約112億8000万円)を投じて建設されたキャンパスには100人を超える3Dプリンティングのスペシャリストが配置され、各種のパーツの製造などが行われる。

キャンパス内には素材パウダー研究室、冶金研究室、スキャニングルームなどが設置され、8台のパウダーベッド・フュージョン3Dプリンターが稼働する。

サフラングループによると、サフラングループは現在、エンドユーズパーツ全体の1%を3Dプリンターで製造しているが、これを25%程度まで引き上げる目的を掲げている。例えば、ヘリコプターエンジン用パーツを現時点で1000点製造しているところを、2023年までに8000点以上に増やしたいとしている。

サフラングループは、2005年に航空機エンジンメーカーのスネクマと計測器メーカーのSAGEMが合併して設立された複合企業体。航空機、ヘリコプター、ロケットなどのエンジンや、軍事用・民間用通信システムなどを製造している。サフラングループは、ユーロネクスト・パリに株式を上場している。