ユナイテッド航空がブーム・スーパーソニックの超音速旅客機を購入へ

アメリカの大手航空会社のユナイテッド航空が、スタートアップ航空機メーカーのブーム・スーパーソニックの超音速旅客機を15機購入する契約を締結した。発表によると、ユナイテッド航空は2029年までにブーム・スーパーソニックが開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」を購入し、国際線路線などに順次投入するとしている。ユナイテッド航空はまた、ブーム・スーパーソニックと35機のオーバーチュアのオプション購入契約も締結した。

オーバーチュアは、速度マッハ1.7で飛行可能な航空機で、現在10時間半程度かかっている東京・サンフランシスコを6時間程度で飛行できる。なお、オーバーチュアの客席数は65から88席となっている。

ブーム・スーパーソニックによると、オーバーチュアの内装部品などの多くが30プリンターで製造されている。同社はストラタシスのポリマー30プリンターや、Velo3DのメタルPBF3Dプリンティングシステムを導入している。

ブーム・スーパーソニックは2014年設立。コロラド州エングルウッドに拠点を置き、設立当初から超音速旅客機のオーバーチュアの製造に取り組んでいる。同社には日本航空も出資している。