ニューヨーク最大の病院ネットワークが3Dプリンター製新型コロナウィルス検査用スワブの使用開始

ニューヨーク最大の病院ネットワークのノースウェル・ヘルス病院が、3Dプリンター製新型コロナウィルス検査用スワブの使用を開始した。ノースウェル・ヘルス病院が、3Dプリンターメーカーのフォームラブズ、南フロリダ大学付属病院、タンパ総合病院と共同で開発したもので、直ちに同病院ネットワークで治療中の患者の検査に用いられる。

ノースウェル・ヘルス病院によると、検査用スワブはFDA(米国食品医薬品局)の承認を受けたナイロン樹脂製で、体内で使用しても問題がないという。同樹脂は通常、歯科医療用インプラント治療などで使われているとしている。検査用スワブは、ナイロンなどのRNAに影響されない素材で作る必要があり、コットンなどで作られたスワブは使えないとされる。

ノースウェル・ヘルス病院は、現時点で一日あたり3千個の検査用スワブを3Dプリンターで製造する予定としている。

新型コロナウィルスの感染拡大が続くアメリカでは、ニューヨーク州が最大の感染者数と死亡者数を記録している。ニューヨーク州のここ数日の一日あたり死亡者数は700名を超え、累計感染者数18万8千人、累計死亡者数9385人となっている。本記事執筆時点でのアメリカ全体の新型コロナウィルス感染者数は56万人を超え、死亡者数は2万2千人に達している。