レニショーがイギリス政府から航空機製造用3Dプリンター開発助成金を獲得

イギリスの精密機械メーカーのレニショーが、イギリス政府から航空機製造用3Dプリンター開発助成金2640万ポンド(約39億7445万円)を獲得した。英国航空技術研究プログラムの一環で行われるプロジェクトで、航空機の胴体などの主要部品を製造するメタル3Dプリンターの開発を目指す。

英ビジネス・エネルギー・産業戦略担当大臣のポール・スカリー氏は、「この助成金は、新型コロナウィルスのパンデミック収束後のイギリスの航空産業を活性化し、雇用を確保するために投入されます。製造業はイギリス産業の心臓部であり、革新的なプロセスを持続することで、よりグリーンな航空産業の実現を可能にする各種の技術力を手に入れることができます」とコメントしている。

イギリス政府は、2018年にもイノベートUKファンドを通じて、英航空アディティブ・マニュファクチャリングプロジェクトに600万ポンド(約9億円)の予算を投じている。

レニショーは1973年設立。測定、ポジションエンコーダ、ラマン分光測定装置、歯科用CAD/CAM、 脳神経外科用装置の分野における世界的なリーダーで、日本を含む30ヶ国以上に研究開発、製造、販売、サービス拠点を設置している。昨年には同社初のハイエンド・アディティブ・マニュファクチャリングシステムとなるAM125シリーズとAM250シリーズをリリースしている。