Godrej & Boyceがインドに3D プリント製オフィスを設置

Godrej & Boyceの子会社であるGodrej Constructionは、インド・カラプールにて3Dコンストラクション・プリンティングを活用し、500平方フィートのオフィス「The Cocoon」をわずか40時間で完成させた。同社によると、当プロジェクトでは、土木工事、防水工事、床工事、外壁・内壁塗装、電気工事、照明工事、空調設備工事、給排水衛生設備工事、オフィス家具、造園工事をすべて40時間以内に完了させたそうだ。

湾曲した楕円形のデザインが特徴的な「The Cocoon」は、3Dコンストラクション・プリンティング(3DCP)技術で作成されたプレハブ・モジュールを利用した。プロジェクトの成功要素としてはリーンコンストラクション、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)、骨材の20%に再生コンクリート用いるなどのサステナブルな手法が挙げられる。

Godrej Constructionの上席副社長を務めるアヌップ・マテュー氏は、今回のプロジェクトが建築と建設の限界を押し広げる象徴であることを強調した。土木工事から造園工事まで、多様な要素を網羅する建設プロセス全体が、称賛に価するような短時間で成し遂げられたのだ。

事業開発・マーケティング責任者のアビジート・ゴーデ氏は、3Dコンストラクション・プリンティングを戦略的に活用し、建設スケジュールを短縮したことを強調した。楕円形のデザインを持つ柱のない構造は、従来の課題をクリアしただけでなく、複雑なデザインを効率的に処理する技術の能力を示すものでもある。

3Dコンストラクション・プリンティングを取り巻く環境が世界的に進化する中、Godrej Constructionの先駆的な取り組みは、将来の進歩のための舞台を整える運びとなった。再生コンクリート骨材の使用に代表される同社のサステナビリティへの取り組みは、建設業界の二酸化炭素排出量削減の必要性と一致している。