BCN3Dが3Dプリント止血帯をウクライナへ提供

スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、3Dプリント止血帯をウクライナへ提供する。止血帯はBCN3Dの3Dプリンター「エプシロンW50」シリーズで製造され、ウクライナのクリヴィー・リフ市とドニプロ市にある民間病院へ送付される。止血帯の提供はウクライナ政府の要請に対応したもので、戦争で負傷した兵士や民間人の治療に使われる。

止血帯は現在、バルセロナにある人道的救援物資倉庫に収められており、数日中に現地へ輸送される。

ロシアによるウクライナ侵攻により、民間人を含む多くの人が亡くなったり負傷する事態となっているが、アディティブ・マニュファクチャリング業界においてもウクライナを支援する機運が高まっている。3Dプリンティングソフトウェア開発の3ユアマインドは、他社と共同で「テック・アゲンスト・タンクス」を立上げ、3Dプリンターで製造した医療物資などをウクライナに提供している。

また、ロシアに抗議するため、ロシアの企業との取引を中止するアディティブ・マニュファクチャリング関連企業が増えている。これまでにEOS、スリーディーシステムズ、HP、ゾートラックスなどがロシアの企業との取引を中止すると発表している。